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　振動発電は、振動や衝撃、動きから電気エネルギーを取り出す極めて汎用性の高い技術である。これが実用化できると、電池の要らない無線センサ及びリモコンが実現でき、振動を電源に、橋梁などインフラの状態管理や、機械のモニタリングがメンテナスフリーになる。また人やモノの動きで発電し、これを知らせることで防犯や防災にも役立つ。またデバイスの大型化することで風力や波力を利用した新しい再生可能エネルギーも実現できる。
　本研究では、堅牢で加工性のよい鉄系磁歪材料を用いた磁歪式振動発電の実用化を目指し、以下の目標を達成する。

• 実使用に十分な発電デバイスの高効率、高出力、高耐久性化を達成する。また汎用デバイスを確立し、標準化など国際的な普及拡大のための施策を行う。
• 電池の要らない無線センサ及びリモコンを実用化させる。これらの自動車、インフラ、生産機械、防犯、見守りの分野における社会実装を行う。
• 磁歪材料及びデバイス製造メーカと連携し、量産技術及び販売システムを確立する。
• デバイスの大型化と共に、従来にない波力や風力発電の仕組みを確立し、再生可能エネルギー電源への展開を行う。