我々の研究室では,熱プラズマ気相反応法による機能性ナノ粒子の大量合成技術の確立を目指している。
これまでに,我々は独自に変調誘導熱プラズマ技術,さらにこれに原料を同期・断続的に投入する手法を考案・開発した。これにより,酸化物ナノ粒子を生成量500 g/h@20kWで合成することに成功した。この値は従来の熱プラズマ手法の約10倍である。本手法での機能性ナノ粒子量産技術を確立するには,さらに本手法の多種ナノ粒子への適用(ドープ,コアシェル型),粒径・粒子結晶制御手法の開発などが必要である。また変調型誘導熱プラズマは,様々な産業応用が見込まれる機能性膜生成等への適用も期待できる。
本研究では,高温高密度熱プラズマの高次時間制御と,それを応用した機能性ナノ粒子の量産技術開発と炭素膜生成のために,以下を目標とする。