地球表層から氷床が失われた時代「温室地球期」の地球環境を,温暖化が進む現在の地球が突き進んでいく究極の姿と捉えて,地質試料の分析より温室地球期の諸現象(特に炭素循環の激変などを伴う環境攪乱)の理解を深める。特に「温室地球期」から「氷室地球期」(氷床が存在する現在を含む時代)への転換が生じた際に,地球表層ではどのような環境攪乱が生じていたのか,に着目する。
近未来に地球温暖化により上述の逆の転換「氷室地球期」から「温室地球期」が生じることを念頭に置き,地球環境アーカイブ研究からの温暖化問題への提言することを目指し,以下を目標として設定する。
過去の大規模気候変動を精緻に復元することで,将来の地球の環境変動に新たな知見を与える。